カナダに免税はない。税金5%のアルバータ州で、カナダ発ブランドが安く買える話
カナダにいる娘から電話があって、買い物の話になった。「アルバータ州は税金が5%しかないから、カナダのブランドはこっちで買うと安いよ。いいのがあったら買ってくるね」。留学生の親として、これは知っておいてよかった話だったので、調べたことと合わせて書いておく。
カナダには「免税」がない
まず前提から。日本の感覚で「海外なら免税で買える」と思いがちだが、カナダには旅行者向けの税金の払い戻しがない。かつてはVisitor Rebate Programという制度があったが、2007年4月に廃止された。空港で手続きをしてもお金は戻ってこない。
つまりカナダで買い物をするときは、表示価格に税金が上乗せされた額を、そのまま払う。値札は税抜きなので、レジで「思ったより高い」と感じるのはこのためだ。
州によって税率がまったく違う
その税金が、州によって大きく違う。
- バンクーバーのあるBC州:連邦の税5%+州の税7%=合計12%
- アルバータ州:連邦の税5%のみ。州の税がない
同じものを買っても、BC州とアルバータ州では7%の差がつく。1,000カナダドルの冬物を買えば、70ドル近く変わる計算だ。娘が「こっちで買うと安い」と言ったのは、この差のことだった。
カナダ発のブランドは、現地で買う価値がある
留学生の親が現地で買うものといえば、まず冬物だ。カナダ発のブランドは日本でも人気があるが、日本で買うより現地のほうが選択肢が多く、価格も違うことが多い。
- アークテリクス(バンクーバー発のアウトドアブランド)
- ルルレモン(バンクーバー発のヨガ・スポーツウェア)
- カナダグース(トロント発のダウン)
- ルーツ(トロント発のカジュアル)
娘によると、アルバータ州にはこうしたブランドの直営店に加えて、アウトレットもあるという。調べると、カルガリー近郊のCrossIron Millsにはアークテリクスやルルレモンのアウトレットが入っていて、エドモントン空港のそばにもPremium Outlet Collectionという大きなアウトレットがある。
もちろん、アウトレットに欲しいものが必ずあるわけではないし、値段はその時々で変わる。「絶対に安い」とは言えない。ただ、税率の差は制度として決まっているので、これだけは確実に効く。
親としての使いどころ
子どもの留学先がBC州でも、アルバータ州に寄る機会があるなら、冬物のまとめ買いはそこでするのが賢い。ロッキー山脈の観光でカルガリーやバンフを回る家族も多いので、その帰りに買う、という組み合わせも考えられる。
逆に、留学先がアルバータ州なら、現地で買いそろえるのが一番よい。日本から重い冬物を持っていく必要はない。
子どもが「いいのがあったら買ってくるね」と言ってくれるのは、親としては嬉しい。ただ、それとは別に、こういう制度の違いを知っているだけで、留学の費用は少し変わってくる。同じように子どもの留学を考えているご家庭のご相談に、今はDoor to Worldで乗っている。
出典:Retail Council of Canada「Sales Tax Rates by Province」 https://www.retailcouncil.org/resources/quick-facts/sales-tax-rates-by-province/ / TaxTips.ca「GST refunds for visitors to Canada」 https://www.taxtips.ca/gst/gstvisitorrebate.htm / Tourism Calgary「CrossIron Mills」 https://www.visitcalgary.com/things-to-do/shopping/malls/crossiron-mills
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