3人の子どもを留学させた母が、留学の相談にのっています

カストディアン(現地の後見人)とは何か。19歳未満の高校留学で必ず出てくる制度と、日本と違う「外泊」のルール

高校留学を調べ始めると、必ず出てくる言葉があります。「カストディアン」。日本語では後見人と訳されます。息子の留学でも、最初に手続きしたのがこれでした。

なぜ必要か

カナダでは、成人年齢が州ごとに決まっています。ブリティッシュ・コロンビア州(BC州)では19歳です。19歳未満の留学生は未成年として扱われ、親に代わって現地で責任を持つ大人、カストディアンを立てることが求められます。

国の制度(IRCC)では、17歳未満は必須で、17歳以上でも州の成人年齢に達していなければ求められることがあります。BC州の学区や学校では、19歳未満の留学生に後見人を求めるのが一般的です。うちもそうでした。

カストディアンになれるのは、カナダ国籍か永住権を持ち、現地に住む成人です。息子の場合は、現地で学校を運営している日本人のご夫妻にお願いしました。

手続きの流れ(うちの場合)

1. 現地でカストディアンを引き受けてくれる方を決める。
2. 「Custodianship Declaration」という書類を用意する。現地の後見人が署名して公証を受けるページと、親が署名して公証を受けるページに分かれている。
3. 日本側は、両親で公証役場へ行き、公証人の前で署名する。
4. 公証を受けた書類を、就学許可(学生ビザ)の申請書類に添える。

認められると、その方が現地での親代わりになります。緊急時の連絡先であり、学校からの連絡を受ける人でもあります。

日本と違う「外泊」のルール

ここは、日本の感覚と大きく違うところです。留学生を受け入れるプログラムやホームステイの規則では、後見人やホストファミリーの許可のない外泊は認められていないのが一般的で、違反すると退学になることがあります。友達同士でも、恋人とでも同じです。親と一緒であれば問題はありません。

実際に、知人のお子さんが、恋人と無断で外泊して高校を退学になりました。「今日くらいいいだろう」という日本のノリは、通用しません。息子は幸いそういうことはありませんでしたが、身近で起きたことです。

未成年を預かる側の責任が、それだけ重い、ということだと思います。カストディアンは書類上の親代わりではなく、実際に子どもの生活を見守ってくれる人です。誰にお願いするかは、留学先を選ぶのと同じくらい大事な選択だと、今も思っています。

留学して最初の1〜2ヶ月に、私がこの後見人の方にどう頼っていたかは、別の記事に書きました。同じように高校留学の準備を進めているご家庭のご相談に、今はDoor to Worldで乗っています。

出典:カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)「Minor children studying in Canada」 https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship/services/study-canada/study-permit/prepare/minor-children.html /BC州「Age of Majority Act」 https://www.bclaws.gov.bc.ca/civix/document/id/complete/statreg/96007_01 /SFU「Students Under 19: Custodianship」 https://www.sfu.ca/students/isap/explore/before/custodianship.html

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