2026年、留学先の地図が変わっている。アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアの動き
「どの国がいいですか」というご相談を受けるとき、答えは家庭ごとに違います。ただ、2026年は「国ごとの受け入れ方針」が大きく動いた年で、それを知らずに国を選ぶのはもったいない、と感じることが増えました。主な4か国の動きを、公表されている事実の範囲でまとめます。
アメリカ:新規の留学生が減っている
2025年秋学期、アメリカの大学に新しく入学した留学生は前年より17%減りました(国際教育研究所IIEの調査)。減ったと答えた大学の多くが「ビザ取得への不安」を理由に挙げています。在学生を含めた全体では1%減にとどまっていますが、「これから行く人」にとっては入口が狭くなっている、という数字です。
イギリス:卒業後に働ける期間が短くなる
卒業後にイギリスで働ける「Graduate Route」は、2027年1月1日以降の申請から18か月に短縮されます(学士・修士の場合。それまでは2年)。留学生の学費に対する新たな課金の導入も進められています。「卒業後もしばらく現地で」と考えている場合は、入学時期と卒業時期の見積もりが大切になります。
カナダ:全体は絞りつつ、高校は別枠
2026年の学生ビザ発給は40万8,000件と、前年より7%少ない方針です。ただし対象は主に大学・カレッジで、小学校から高校までの生徒は別枠(11万5,000件)で、州の証明書も不要です。詳しくは前回の記事にまとめています。
オーストラリア:上限はあるが、2026年は枠を拡大
オーストラリアは2025年から教育機関ごとの受け入れ目安を設けています。2026年の全体の上限は29万5,000人で、前年の27万人から増えました。2027年も同じ水準に据え置く方針です。「制限がある国」と「門が閉じている国」は同じではありません。
数字より大事なこと
こうした方針は毎年変わります。息子が高校からカナダに渡ったときも、条件は年ごとに動いていました。大事なのは、「行きたい国」を決めたら、その年のその国の最新の発表を確認することです。ニュースの見出しだけで候補から外してしまうのは、もったいないと思っています。
国選びの軸は、制度の話だけではありません。治安、学べる内容、子どもの性格との相性。同じように、子どもの留学先で迷っているご家庭のご相談に、今はDoor to Worldで乗っています。
出典:IIE「Fall 2025 International Student Enrollment Snapshot」(日本経済新聞 2025年11月17日報道)、英国内務省 Graduate Route変更(2025年10月発表)、カナダIRCC 2026年配分通知、オーストラリア政府 2026年受け入れ上限(2025年8月発表) IRCC公式通知(英語)
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