「いえいえ」のつもりで顔の前を手で振ったら、誤解されていた話
息子から、ちょっと恥ずかしそうにこんな話を聞いた。
現地の友人に褒められた時、日本の癖でつい顔の前で手をひらひらと振って「いえいえ、そんな」のジェスチャーをしたら、相手が一瞬固まったという。
「なんか、変な空気になった。あとで調べたら、あのジェスチャー、向こうだと『臭い』とか『あっちに行って』みたいな意味に見えることがあるらしい」
「いえいえ」の手振りは、日本ローカルのジェスチャー
日本では、謙遜や否定を表す時に顔の前で手を振る仕草がよく使われる。「いえいえ、そんなことないです」「違います違います」というニュアンスで、特に深く考えずに出てしまう人も多い。
ところが英語圏の多くの国では、このジェスチャーに謙遜の意味は無い。むしろ「何か臭う」「うんざりしている」「あっちへ行って」といった、拒絶や不快感を表すジェスチャーとして受け取られることがある。
悪気なく出てしまうからこそ危ない
このジェスチャーは、意識してやるものではなく、反射的に出てしまうものだけに厄介だと息子は言う。特に、褒められて咄嗟に謙遜したい時ほど出やすい。
言葉の壁より先に、体が覚えた仕草の壁がある。留学して初めて気づくことの一つらしい。
離れて暮らすからこそ気づくこと
自分では気づかない癖ほど、現地ですぐに指摘される。息子の話を聞くたびに、日本の「当たり前」がどれだけローカルなものか実感する。
息子の留学が始まってから、こういう小さな「知らなかった」の連続だった。同じように子どもの留学を考えているご家庭の相談に、今はDoor to Worldで乗っている。