「木が熟す」だと思っていたら、正しくは「機が熟す」だった話
会話の中で、こう言ったことがある。
「そろそろ木が熟してきたよね」
ちょうどいいタイミングが近づいている、という意味のつもりだった。それを聞いていた息子が、また静かに指摘してきた。
「それ、『木』じゃなくて『機』だと思う」
「え、そうなの?」
考えたこともなかったが、正しくは「機が熟す」と書くらしい。
「機が熟す」の本当の意味
正しくは、こういう意味になる。
- 機が熟す(きがじゅくす):物事を行うのにちょうどよい時機・条件が整うこと。「機」は「機会・タイミング」を意味する漢字
- 「木が熟す」という言葉は、本来存在しない
木の実が熟していくイメージにつられて、「木」の字を当てはめて覚えてしまっていた。改めて考えると、「木が熟す」という表現自体、日本語として少し不自然だったのに、深く考えずに使い続けていた。
なぜ間違えやすいのか
「き」という同じ読みに、「木」という身近で分かりやすい漢字を当てはめてしまう思い込みが原因だと思う。「機」という字は「機会」「時期」というやや抽象的な意味を持つため、直感的にはイメージしづらい。
離れて暮らすからこそ気づくこと
こういう思い込みは、指摘されない限りずっと気づかないままになる。息子との会話は、いつも小さな発見をくれる。
息子の留学が始まってから、こういう小さな「知らなかった」の連続だった。同じように子どもの留学を考えているご家庭の相談に、今はDoor to Worldで乗っている。